保育士は、子どもたちの成長を支えるやりがいのある仕事です。「将来は保育士になりたい」と考えている中学生も多いのではないでしょうか。
ただ、実際に資格を取るのはまだ先のことですので「今のうちからできることはあるのか?」と思っている方も多いはずです。
今回の記事では、中学生向けに「保育士になるために今できること」を紹介し、高校選びのポイントなども解説します。
保育士になるには?
保育士になるためには、国家資格である「保育士資格」を取得する必要があります。資格を得る方法は大きく2つあり、ひとつは専門学校や短大、大学などの保育士養成課程を修了するルートです。その場合、必要な単位を取得し卒業すれば、試験を受けずに資格を得られます。
もうひとつは「保育士試験」に合格する方法で、実務経験などの受験資格が定められています。試験は筆記と実技の両方があり、合格後に資格登録を行うことで保育士として働けます。
【中学生向け】保育士になるために今できること
中学生が保育士になるために今できることとしては以下のようなことが挙げられます。
学校の勉強にしっかり取り組む
保育士を目指す上で、まず大切なのは基礎的な学力をしっかり身につけることです。国語や英語は子どもや保護者とのコミュニケーションに役立ち、数学は日常的な計算や記録業務に活かされます。理科や社会も子どもの「なぜ?」に答える力を養ううえで重要です。
保育士試験や養成課程に進む際にも一定の学力が求められるため、中学生のうちに勉強習慣を確立しておくことが将来の大きな助けになります。日々の授業を大切にし、学びに前向きに取り組むことが重要です。
子どもと関わる機会を大切にする
保育士の仕事は子どもと向き合うことが中心です。そのため、中学生のうちから子どもと関わる経験を大切にすると良いでしょう。例えば、兄弟や親戚の子どもの面倒を見たり、地域の子ども会やイベントに参加したりすることも立派な経験です。
子どもと遊ぶ中で「どんなことに興味を持つのか」「どう接すると心を開いてくれるのか」といった感覚を自然と学べます。そうした経験は将来の実習や仕事の場で役立ちます。子どもと触れ合う時間を通じて、自分が保育士という仕事に向いているかどうかを知るきっかけにもなるでしょう。
保育士の仕事について調べる
保育士を目指す上で、実際にどのような仕事をしているのかを知っておくことも大切です。保育園や幼稚園での仕事内容は遊び相手になるだけではなく、生活習慣を身につけさせたり、安全に気を配ったり、保護者と連携を取ったりと多岐にわたります。
実際の保育士の声をインタビュー記事や動画で見ると、やりがいや大変さを具体的にイメージできます。中学生のうちから仕事の内容を理解しておけば、「本当に自分がやりたいことなのか」を確認でき、学ぶ意欲も高まります。
職場体験に参加する
中学校では地域の施設での職場体験が実施されることがあります。その際に保育園や幼稚園を選んで体験できれば、保育士の仕事を実際に体感できる貴重な機会になります。子どもと接することだけでなく、食事や着替えの補助、安全管理など多くの業務を知ることができるでしょう。
短期間でも現場に立つことで「想像していた以上に体力を使う」「子どもの成長に関わる喜びが大きい」など、具体的な学びが得られます。体験を通じて感じたことを記録しておけば、進路を考える際に役立ちますし、面接や志望理由を考えるときにも活かせます。
ボランティアや地域活動に参加する
地域で行われる子ども向けイベントやお祭りでのボランティア活動に参加することも、将来保育士を目指す人にとっては有意義な時間になります。子どもと接する経験を増やすだけでなく、地域の大人や保護者と関わる経験も積むことができ、コミュニケーション力や協調性が育まれます。
小さな活動であっても継続することで大きな経験となり、進学や将来の就職活動においても評価されることがあります。中学生のうちから地域活動に積極的に参加することで、人と人との関わり方を学び、保育士に必要な素養を自然と身につけることができるでしょう。
高校選びのポイント・注意点
高校選びで迷われている中学生も多いのではないでしょうか。保育士を目指すうえで、高校選びが直接的に資格取得やキャリアを決定づけるわけではありません。しかし、高校での学びや経験が、将来の進路選択や成長に間接的な影響を与えることは少なくありません。
普通科高校に進学しても、その後大学や短大、専門学校で保育士養成課程を履修すれば資格取得は可能です。一方、保育科や幼児教育コースのある高校を選べば、基礎的な知識や現場実習を早い段階から経験でき、進学後の学びをスムーズに進められるメリットがあります。
また、高校生活は学力の基盤や生活習慣を整える重要な時期です。学校ごとの特色や教育環境をよく調べ、自分に合った雰囲気を選ぶことが欠かせません。「保育を専門的に学ぶか」「幅広い教養を培ってから進むか」を考え、自分の将来像に合った選択をすることが大切です。
保育士になるために今できることについて
今回は、中学生向けに「保育士になるために今できること」を紹介しました。保育士を目指す中学生にとって、今からできることは勉強や経験を通じて基礎を築くことです。子どもと関わる機会を大切にし、将来の進路を意識して学ぶ姿勢が夢への近道となります。
本校「緑ヶ丘女子高等学校」では、子どもと関わる仕事に興味がある生徒向けの「こども教育プログラム」を設けています。進学支援も充実しており、夢に向かって確実に成長できる場が整っていますので、ご興味がございましたらぜひ詳細をご覧いただき、学校見学会や説明会にもご参加ください。