「将来看護師になりたい」という中学生で、高校の看護科に興味がある、進学を考えているという方も多いでしょう。また、看護師になりたいという気持ちがある一方で、進路選びで迷っている方も多いかと思います。
今回の記事では、高校の看護科の概要をはじめ、進学するメリット・デメリットなどを解説します。あわせて本校の「看護医療プログラム」も紹介しますので、ご興味がございましたらぜひ最後までご覧ください。
高校の看護科とは?
将来看護師を目指す学生が、一般教科に加えて看護に関する基礎知識や技術を学べる学科・コースのことを指します。早い段階から医療や看護の世界に触れられる点が特徴で、進路を明確にしたうえで学習を進めたい学生に選ばれています。授業では、人体の仕組みや医療の基礎、看護の考え方などを段階的に学び、医療分野への理解を深めていきます。
高校の看護科には、大きく分けて二つの形態があります。一つは「5年一貫看護学校」と呼ばれるタイプで、高校3年間と専攻科2年間を通して学び、卒業時に看護師国家試験の受験資格を得られる仕組みです。
もう一つは、一般的な高校の3年制課程に設置された看護系学科・コースで、基礎的な看護知識を学んだ後、看護専門学校や大学に進学して受験資格を得る道です。それぞれ教育内容や学習の進め方が異なり、自分の状況や目的に合わせた選択が求められます。
高校の看護科に進学するメリット・デメリット

それでは次に、高校の看護科に進学するメリット・デメリットを「5年一貫の看護学科の場合」と「3年制の看護系学科・コースの場合」に分けて解説します。
5年一貫の看護学科の場合
メリット
最大のメリットは、高校入学時から一貫したカリキュラムで学び、最短ルートで看護師国家試験の受験資格を得られる点です。高校卒業後に別の学校を受験する必要がないため、受験勉強に追われることなく、日々の学習や実習に集中しやすい環境が整っています。
早い段階から専門科目に触れることで、看護の基礎知識や技術、医療人としての心構えを段階的に身につけられるのも特徴です。同じ環境で学び続けるため、知識が定着しやすい点もメリットといえるでしょう。また、専門学校や大学へ進学するケースと比べて学費を抑えられる場合が多く、経済的な負担を軽減しながら看護師を目指せる点も魅力です。
デメリット
効率良く看護師を目指せる一方で、いくつか注意しておくべき点もあります。まず、卒業後の学歴は「高卒」となるため、職場やキャリアの選択によっては、昇進や給与面で差が出る可能性があります。将来的に専門看護師などの上位資格を目指す場合には、大学や大学院への進学が必要となり、追加の時間や負担が生じることもあります。
また、高校1年生の段階から専門科目や実習を含む学習が始まるため、一般的な高校に比べて勉強量が多く、学習面での負担が大きくなりがちです。さらに、早い段階で進路を固定するため、途中で別の道を考えたくなった場合に進路変更がしづらい点もデメリットといえるでしょう。
3年制の看護系学科・コースの場合
メリット
看護の基礎を学びつつ、卒業後の進路を柔軟に選べる点が大きなメリットです。高校在学中は一般教科と看護の基礎科目をバランス良く学べるため、学力の土台を固めながら医療分野への理解を深めることができます。将来の選択肢を広く保ちやすいのも特徴です。
看護学校や一般大学、短期大学など、卒業後に自分に合った進学先を選べるため、「本当に看護師を目指すか」をじっくり考える時間を確保できます。高校生活での行事や部活動も比較的楽しみやすく、学業と学校生活の両立を重視したい人に向いている進路といえるでしょう。
デメリット
一方、3年制の看護系学科・コースは、高校卒業後に看護専門学校や大学へ進学する必要があるため、5年一貫の看護学科と比べると、看護師になるまでにやや時間がかかる点がデメリットです。また、私立の看護専門学校や大学へ進学する場合、入学金や授業料、実習費などが重なり、学費の総額は高くなりがちです。
5年一貫校に比べて専門的な学習や実習の開始が遅くなるため、看護技術の習得に時間を要することもあります。さらに、受験に向けた学科試験や面接、小論文対策などが必要となるため、自主的に学習計画を立てる必要があります。
本校の看護医療プログラムについて

神奈川県横須賀市にある緑ヶ丘女子高等学校では、医療・看護・福祉分野への進学を目指す生徒を対象とした「看護医療プログラム」を設けています。高校の段階から将来的な専門職を見据え、必要となる知識や姿勢を身につけられる点が大きな特徴です。
本プログラムでは、看護師や医療従事者として求められる基礎力を、学年に応じて段階的かつ体系的に学習。夏休みに実施される5日間の「看護医療セミナー」では、医療現場の心構えや仕事内容を学ぶとともに、医療従事者から直接話を聞き、病院見学を通して現場のリアルを体感します。さらに、聖ヨゼフ病院での実習ではナース服を着用し、病棟見学や業務体験を行うなど、高校生のうちから医療の現場に触れる機会を用意しています。
加えて、理系科目の強化や小論文・面接対策など、看護医療系大学への進学を見据えた実践的な指導も充実。大学教授や医師による特別講義、最新の医療を学ぶプログラムを通じて、医療人としての自覚と基礎力を着実に養える環境が整っています。
高校の看護科に進学するメリット・デメリットをチェック
高校の看護科は、早い段階から医療・看護分野を意識した学びができる点が大きな特徴です。5年一貫制では、進路が明確な分、学習に集中しやすく、効率的に看護師を目指せます。一方で、途中で進路変更しにくい点には注意が必要です。
3年制の看護系学科・コースは、一般教養と看護の基礎を並行して学べるため、将来の選択肢を残しやすいメリットがありますが、卒業後は進学が前提となります。
いずれの場合も、メリット・デメリットがありますので、それらを理解したうえで、自身の適性や将来像に合った進路を選ぶことが大切です。
